開発ストーリー|自動開閉式ゴミ箱ZitA(ジータ)公式サイト

story

「ゴミ箱なんて、どれでも一緒。」
そんな常識を覆す、生活のひと手間を減らすものづくり

ZitAは独自のコンセプトのもと、家族や友人との時間を大事にする方が支持する、これまでにない機能やデザインの新製品として誕生。その開発の裏には、新たな価値を与えるための試行錯誤がたくさんありました。製品を完成に導いた代表取締役の重富が語ります。

全自動ゴミ箱ZitA(ジータ)代表取締役 重富

開発のきっかけ

今までにない製品の販売をすべく、市場調査する中で、「自動ゴミ箱」というものを知りました。今まで意識したことはありませんでしたが、考えてみると確かにゴミ箱の開け閉めをやりたい人はいないな、と。それと同時にすでに市民権を得ているお掃除ロボットのように生活の手間を減らせる製品と感じました。

さっそく既製品を購入したものの、フタを避けてゴミを捨てるちょっとした手間と、電池寿命の短さによる電池交換の手間、故障しやすい点もあり、正直期待はずれでした。

そんな中、中国の自動ゴミ箱の最大手とされる企業の営業担当から、フタの開閉についてのアイデアになるヒントをもらったんです。すでにプロトタイプに採用されていましたが、市場に流通しているタイプとはあまりにも異なるため、見向きもされていないとのことでした。それを聞いて僕自身、逆に好奇心が湧いてきて。

プロトタイプのストレスのない使い心地に驚きました。そのシームレスな使い心地はまるで、優秀なコンシェルジュからおもてなしを受けているかのようでした、大げさかもしれませんが笑。更に、不思議なことなんですが、使う内になんとも言えない愛着が湧いてきました。そして「これなら、いける!」と強く感じたんです。

ストレスのない、シームレスな使い心地

開発中のこだわりと苦労

開発でこだわったのは、「新しい製品にふさわしいデザイン」と「ゴミ箱としての使い心地」の2点。

例えば住宅を購入する方のなかには、建売で購入する方が一定数いるものの、リノベーションやDIY、デザイン住宅といったように、たった2cmの高さにも妥協しないような、こだわりの家づくりを実践する方も注目されていて。「我が家にあうかな」・「使ってみたいな」と思っていただけるものづくりにしようと。

一見してゴミ箱とは思えないほどのスタイリッシュさとインテリアの一部のようなデザインをあわせもったゴミ箱とは、どんなものかーー。熟考を重ね、最終的にはどんなテイストのお住まい・オフィスに置いても違和感なく馴染むバランスのとれた円柱形で、本体部分の素材はステンレスを採用することにしました。他にもサイズや電源などを含め、「既存の自動ゴミ箱やゴミ箱と比較してどうか」を検証しながら、納得いくまで細かく仕様を固めていきました。気がつけば、完成するまで7ヶ月もの時間が経過していたんです。

販売とその反響について

販売という段階まで無事にこぎつけられたものの、自動ゴミ箱というニッチなジャンルの製品をどのように認知してもらい、購入までつなげるのかーー。単なるゴミ箱としてではなく、生活が豊かになる製品として広がって欲しいという思いが強かったこともあり、「伝え方」にはとにかくこだわりました。まずは資金集めとして活用したクラウドファンディングでかかげたキャッチコピーは「ゴミ箱はまたひとつ進化する」。目標金額は、100万円でしたが、最終的には525人の方から総額693万円の支援をいただきました。自信はありましたが、結果に正直ホッとしました。同じコミュニケーションで、一般販売もスタートして。こちらも好調で、私たちの訴求がしっかりと伝わっていると実感しました。

それからすぐに、ZitAユーザーから「ZitAは、家族の一員です。」との感想が届きました。まさに、私がプロトタイプを初めて使った時の「なんとも言えない愛着」が広がっていると知ったうれしい瞬間でした。

バランスのとれた円柱形ゴミ箱ZitA

ZitAのこれからについて

販売がスタートしてからは、おかげさまで楽天ウィークリーランキング14部門で1位になったり、レビューの総合評価が4.46と驚異の数字だったり、人気雑誌で「ベストバイ商品」として受賞したりと、本当にありがたい限りです。ゴミ箱という枠組みを越えてZitAが名指しで呼ばれるところまで成長した、と実感しています。

ここで満足することなく、ユーザーの声を真摯に受け止めながら「本当にこれでいいのか?」と、「理想のZitA」のカタチをこれからも追求していかなければなりません。新しいアイデアの製品だからこその、難しさもありますから。

そしてたくさん寄せられたユーザーの声をもとにした新製品の開発も同時に進行していきたいと思っています。アイデアはすでに、みなさんのおかげでたくさんあります。たくさんの方を驚かせて、感動させるような製品を開発するつもりです。